日本流通学会プロジェクト
  • 日本流通学会第39回全国大会ドクトラルセッション表彰結果について
    2025年11月15日(土)、中央大学多摩キャンパスで開催された日本流通学会第39回全国大会ドクトラルセッションにおいて、特に優れた研究を行った院生が表彰されました。
    「プロポーザル賞」は、学会の全国大会において、若手研究者による革新的で優れた研究提案(プロポーザル)を表彰することを目的とし、若手研究者の活動を奨励するとともに、学会の活性化を図るために創設されました。
    プロポーザル賞
    プロポーザル賞
    プロポーザル賞には孫良南さん(埼玉大学博士後期課程)が選ばれました。
    孫さんの報告タイトルは「SHEINにみる延期-投機モデルに関する考察」で、文献レビューに基づいて研究課題が明確に設定され、延期-投機モデルの理論をベースに、多品種少量サイクル型生産方式の特徴を中国本社・生産工場・下請け・日本店舗への広範なヒアリングをもとに丁寧に考察している点が高く評価されました。
    審査員特別賞
    審査員特別賞
    審査員特別賞には、吉田知樹さん(北海道大学修士課程)が選ばれました。
    吉田さんは「フードバンクの運営基盤強化に貢献するネットワークの役割」というタイトルで報告を行い、フードバンクの現状をネットワークという視点から分析し、組織間連携からネットワーク組織への変化を捉えた分析視点が高く評価されました。
    審査員特別賞は必要に応じて授与される賞ですが、今回は吉田さんの研究が極めて優れていたため、この賞が設けられました。
  • ドクトラルセッションの創設
    ドクトラルセッションは、学会の活性化を目的として「若手ワーキンググループ」の提案により創設され、2025年11月5日に開催された日本流通学会第39回全国大会から実施されました。

    本セッションは、2名のコメンテーターによる講評制度が大きな特徴です。今回は、報告者とは異なる部会からコメンテーターが選出されたため、報告者にとっては、普段接する機会の少ない研究者から専門的な助言を受けられる、全国大会ならではの貴重な機会となりました。いずれのコメントも若手を育てようという視点に温かみがあり、かつ高度な専門性を備えており、院生の今後の研究発展に大いに寄与する素晴らしいものでした。またこのセッションにおける優れた研究報告に対して「プロポーザル賞」が授与されることになりました。
  • 海外視察(ベトナム)実施報告
    本視察は、ベトナムの流通業界における最新動向を理解することを目的として実施されました。経済成長が著しいベトナムにおいて、日系企業、ローカル企業、外資系企業がどのように展開しているかを現地で確認し、流通の現場を体感することを主な趣旨としています。対象地域はダナン市およびホーチミン市で、スーパーマーケットや商業施設、関連企業・団体への訪問し、会員16名が参加しました。
    実施期間
    2025年9月7日 ~ 9月12日
    訪問先
    訪問先
    ダナン大学(University of Danang)、ダナン経済大学(Danang University of Economics)、ダナン日本商工会議所、ホーチミンYBA(Young Business Association)、TABLE PRODUCE、AN PHU FARM、GO!、Lotte Mart、パナソニック・エレクトリック・ワークス・ベトナム、業務スーパー(Gyomu Super)、ACECOOK VIETNAM JSC、ベトナム伊藤園、ホーチミン高島屋、東洋アイテックなど
    主な活動内容
    企業・団体との意見交換、店舗視察、工場見学、現地大学との学術交流、物流インフラ視察など
    視察内容と今後の展望
    視察内容と今後の展望
    視察を通じて、ベトナムの流通業界における日系企業の存在感や、ローカルチェーンと外資系企業の戦略の違いを実感しました。TABLE PRODUCEやAN PHU FARMでは、地域密着型の販売手法が印象的でした。また、パナソニック・エースコック・東洋アイテックなどの製造業では、ベトナムの流通体制だけではなく、現地生産体制や人材育成に注力する姿勢など海外展開する企業としての課題やその解決策についても多くを学びました。ダナン日本商工会議所やホーチミンYBA(Young Business Association)では、企業間連携や地域振興のための活動についてお話を伺いました。
    ダナン港湾施設では、港の戦略的な位置づけや最新のインフラ、IT技術の導入状況、持続可能な開発への取り組みが紹介され、双方にとって今後の専門的な交流や技術協力の可能性を広げる貴重な機会となりました。またホームページで詳細にご紹介頂いています。
    加えて、ダナン大学およびダナン経済大学との学術交流を通じて、今後本学会としてこれらの大学との連携や交流を深めていく可能性について議論する貴重な機会となりました。ダナン大学のホームページでもご紹介いただきました。

    紹介URL:
    ダナン港湾施設
    https://danangport.com/doan-giao-su-nhat-ban-tham-quan-va-trao-doi-kinh-nghiem-logistics-tai-cang-da-nang/?zarsrc=30&utm_source=zalo&utm_medium=zalo&utm_campaign=zalo
    ダナン大学
    https://vnuk.udn.vn/vnuk-don-tiep-doan-giao-su-tu-nhat-ban-thuc-day-hop-tac-quoc-te-trong-linh-vuc-logistics-va-marketing/?fbclid=IwdGRzaAMxt-FjbGNrAzG31GV4dG4DYWVtAjExAAEeRtNV6DzjqsyMzRLwm5PAtPwDRqxOJpdFG6NAPmU1hqZ29rifdfwbCo3tJ00_aem_J4wgyaDyu1bzexNjaAhsag

    本視察についての詳細は学会誌に掲載し報告いたします。今回本学会の視察を受け入れてくださいました現地の企業・団体の皆様に深く御礼申し上げるとともに、今後の本学会の活動にもご理解いただき、また、学会としてもグローバルな視点から流通における多様な業態や国別比較研究をさらに深化させていく所存です。
  • 日本学術会議の会員候補任命に関する声明
    2020年10月26日
    日本流通学会

    第25期日本学術会議新規会員の任命において日本学術会議が推薦した105名の会員候補者のうち6名を内閣総理大臣は任命しなかった。その理由は「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」という曖昧模糊としたものである。このような根拠が明確でない任命見送りは、「学問の自由」を侵害するものであり、研究の多様性を阻むことにつながる。日本流通学会は、6名の任命拒否の理由開示と速やかな6人全員の任命を求める。
  • 2025 KODIA Spring Conference 参加報告
    2025年4月18日(金),大韓商工会議所(ソウル)において開催された「2025 KODIA Spring Conference」に参加してまいりました。本会議は,本学会と韓国流通学会(KODIA)との研究交流事業の一環として実施されたものであり,隔年で相互に派遣を行っております。
    1. 懇親会
    1. 懇親会
    学会前日である4月17日(木)には,KODIAのPark Kyung-Do会長をはじめとする幹部5名によって懇親会が開催されました。昨年実施された二国間交流事業「2024 JSDS=KODIA Conference『The Present and the Future of Korea-Japan Distribution Research』」について感謝の言葉をいただき,今後の両学会の相互交流を通じて関係を深めていくことについて議論が行われました。
    2. 学会発表
    2. 学会発表
    4月18日(金)の午前中には,分科会においてJSDSセッションが開催され,苗会員(オンライン参加),伊藤会員,呉会員がそれぞれ研究報告を行いました。発表後には活発な議論が交わされ,特に報告者の研究が前進するために有益なコメントが多く寄せられたことが印象的でした。
    3. 基調報告
    3. 基調報告
    午後には,木下会長による基調報告が行われました。報告タイトルは「The Power of Small and Medium-sized Retail Business: Two Cases in Kyoto Area」であり,日本の中小企業の発展可能性に関する研究報告でした。その中で取り上げられたワイン専門店と和菓子屋の事例研究は,KODIA会員にとって日本企業について学ぶ貴重な機会となったとの声をいただきました。
    4. 交流の成果と今後の展望
    4. 交流の成果と今後の展望
    今年は,KODIAとの交流が始まってからちょうど10年の節目を迎えました。今後は,両学会の研究交流を通じて,共同研究が生まれることを期待しています。また,本事業において,私たちの訪問を受け入れてくださったKODIAの皆様,ならびに発表者の皆様に改めて感謝申し上げます。