〇2022年度 日本流通学会 関東・甲信越部会 第1回部会研究会
〇日時 2021年12月11日(土)14:00~17:35
〇場所 Zoom(他部会員、非会員の方もご参加いただけます。参加ご希望の方は、武市まで(michiko_t@toyo.jp(@を半角に換えて送信してください))ご連絡ください。折り返し、ZoomのIDとパスコードをお知らせいたします)
〇テーマ:新しい流通・小売のあり方
〇モデレーター:井上真里(中央大学)
〇スケジュール(敬称略)
・14:00~14:05 開会、モデレーター挨拶
・14:05〜15:10 第1報告(報告35分、コメント10分、質疑応答20分)
近藤 公彦(小樽商科大学)・中見 真也(神奈川大学)・白鳥 和生(日本経済新聞社)「ネオリテール─小売業の近未来を構想する─」
コメンテーター:圓丸 哲麻(大阪市立大学)
【報告要旨】
ネオリテールとは、デジタル・トランスフォーメーションとコロナ禍を経たニューノーマル時代において構想されるべき新たな小売ビジネスモデルを指す。
本報告では、まず、コロナ禍に伴う消費者行動の変化と小売業の対応、ならびに近年の先端的な小売業の事例を紹介し、次に、そうした現象を踏まえながら、ネオリテールの全体像を顧客関係性、価値の創造と提供、活動システム、および収益フォーミュラの観点から提示する。
・15:15〜16:20 第2報告(報告35分、コメント10分、質疑応答20分)
李 熙明(明治大学大学院)「ラグジュアリー・ブランドにおけるブランド拡張の成功要因」
コメンテーター:平山 弘(阪南大学)
【報告要旨】
現在のLB市場において、LB各社は売上高の増大や新規顧客を獲得するために、ブランド拡張戦略を実施している。一方、ブランド拡張は既存ブランドのブランド・エクイティを拡張新製品に適用することであるため、もし消費者が拡張新製品に対して否定的な態度を示す場合、今まで培ってきたブランド・エクイティが損なわれることになり、既存ブランドのブランド・イメージを希薄化させる恐れがある。本研究ではブランド真実性とブランド・リレーションシップをラグジュアリー・ブランドのブランド拡張における重要な成功要因として取り上げ、ブランド拡張評価に及ぼす影響について検証していく。
・16:25〜17:30 第3報告(報告35分、コメント10分、質疑応答20分)
中嶋 嘉孝(拓殖大学)・松井 邦憲(MATSUI・OFFICE)「家電流通の新しい形ーローカルプラットフォームの現状と課題-」
コメンテーター:福田 敦(関東学院大学)
【報告要旨】
家電流通の市場規模は、7兆円規模であり、この10年ほど横ばいで推移している。しかし街の電気屋さんと呼ばれる地域電気店は、大幅に減少している。その中でボランタリーチェーンであるコスモス・ベリーズは、地域電気店を中心に加盟店を増やし、電気店から他業種に広げ、困りごとを解決するローカルプラットフォームを推進している。このローカルプラットフォームについて、新潟県の事例を使いながら現状と課題を考察する。
・17:30~17:35 部会長挨拶、閉会
〇2022年度 日本流通学会 関東・甲信越部会 第2回部会研究会
〇日時 2022年3月19日(土)14:00~17:00
〇場所 Zoom
他部会員、非会員の方もご参加いただけます。参加ご希望の方は、武市まで(michiko_t@toyo.jp(@を半角に換えて送信してください))ご連絡ください。折り返し、ZoomのIDとパスコードをお知らせいたします。
非会員の方につきましては、修士課程の大学院生は何度でもご参加いただけますが、博士課程の大学院生とそれ以外の方の参加は2回までとさせていただきます。
〇テーマ:小売業の調達と経営課題
〇モデレーター:鍾 淑玲(東京工業大学)
〇スケジュール(敬称略)
・14:00~14:05 開会、モデレーター挨拶
・14:05〜15:10 第1報告(報告35分、コメント10分、質疑応答20分)
浦上 拓也(神奈川大学)「プライベート・ブランド調達の課題」
コメンテーター:堂野崎 衛(拓殖大学)
【報告要旨】
プライベート・ブランド(PB)の品質は向上している。PBが小売業の差別化に貢献しているなら、小売業にとってその調達が容易であるはずがない。しかし、その調達については明らかになっていないことが多い。先行研究をレビューしたところ、その課題はPBのタイプと製品カテゴリーによって大きく異なる。NBメーカーから調達する場合、そのブランド・ポートフォリオが鍵であることを示し、1つの事例を取りあげる。
・15:15〜16:20 第2報告(報告35分、コメント10分、質疑応答20分)
岸本 徹也(日本大学)、「小売フォーマットとチェーンストア組織」
コメンテーター:鍾 淑玲(東京工業大学)
【報告要旨】
近年、本部主導型のチェーンストアでは店舗従業員の自律的な行動を期待することが難しいことから、本部に主要な権限を保持しつつ店舗の権限範囲を拡大する個店経営が注目されている。しかし、本部主導型のチェーンストアが機能しなくなったという訳ではなく、小売フォーマットによりチェーンストア組織の有効性が異なると考えられる。報告では、小売フォーマットとチェーンストア組織の関係について議論を展開していきたい。
・16:20~16:25 部会長挨拶
・16:25~17:00 懇談会(自由参加)
○2022年度 日本流通学会 関東・甲信越部会 第3回部会研究会
○日時 2022年6月4日(土)14:00~17:10
○場所 zoom
他部会員、非会員の方もご参加いただけます。参加ご希望の方は、武市まで(michiko_t@toyo.jp(@を半角に換えて送信してください))ご連絡ください。折り返し、ZoomのIDとパスコードをお知らせいたします。
非会員の方につきましては、修士課程の大学院生は何度でもご参加いただけますが、博士課程の大学院生とそれ以外の方の参加は2回までとさせていただきます。
〇テーマ:サービス・マーケティング研究
〇モデレーター:原田将(明治大学)・菊池一夫(明治大学)
〇スケジュール(敬称略)
・14:00~14:05 開会、モデレーター挨拶
<院生報告>
・14:05~14:55 第1報告(報告20分、コメント10分、質疑応答20分)
丁明(明治大学大学院経営学研究科)「電子商取引におけるフルフィルメントが顧客満足に与える影響」
コメンテーター:菊池一夫(明治大学)
【報告要旨】
電子商取引市場の急成長に伴い、電子商取引における顧客満足について研究が進められている。しかし、電子商取引において、フルフィルメントが重要な役割を担うことが指摘されているが、フルフィルメントと顧客満足の関係に関する研究が少ない。本報告では、「延期-投機の原理」という古典的な枠組みを電子商取引に適用し、フルフィルメントの概念と特徴を説明する。そして、電子商取引において、顧客満足に影響を与えるフルフィルメントの要素を明らかにする。
<サービス研究における価値共創>
・15:05~15:10 6月例会の主旨説明 原田将(明治大学)
・15:10~15:40 第2報告
大藪亮(岡山理科大学)「北欧学派におけるサービス・ロジックの展開」
【報告要旨】
サービス・ロジックは、サービス概念に関するこれまでの北欧学派の研究を基礎としている。そのロジックはビジネスに対する考え方や視点として構築・展開されており、様々な企業や業態にも適応可能であることが指摘されている。さらに、カスタマー・ドミナント・ロジックを提唱する北欧学派の研究者たちも存在する。本報告では、サービス・ロジックが登場した背景及びその体系について既存研究を整理しながら、マーケティング研究に対するインパクトについて検討する。
・15:40~16:10 第3報告
庄司真人(高千穂大学)「サービス研究とサービス・ドミナント・ロジック:流通論への示唆」
【報告要旨】
サービス・ドミナント・ロジック研究は、サービス概念を価値共創の基盤として位置づけ、ナレッジ・スキルの適用と再定義することによってサービス研究を大きく進化させてきている。これによりサービス研究も有形財と比較した無形財がもつ限界に注目することからエコシステムでのサービスによる価値共創に関心が移っている。本報告では、これら既存の研究をもとに価値を生産から消費へと流れる一方向の流通ではなく、双方向に交換されるサービス交換と流通論との関係について考察するものである。
・16:10~16:15 簡単な質問(用語確認等)
・16:20~17:00 パネルディスカッション
モデレーター 菊池一夫(明治大学)、大藪亮(岡山理科大学)、庄司真人(高千穂大学)
・17:05~17:10 部会長挨拶
・17:10~17:40 懇談会(自由参加)