会長挨拶


 2017年10月に京都大学で開催された第31回全国大会で会長に選出されました江上哲です。
 前会長の樫原正澄先生が真摯に取り組まれた後を受け、これから任期の3年間を懸命に日本流通学会の活動に力を注ぎたいと思っております。
 学会設立から30年を超えさまざまな活動に取り組んできました。2009年には『現代流通事典』を学会として出版し、さらには設立25周年記念として5巻本を出版いたしました。そして、近年は研究の国際化に取り組み、韓国の流通学会(KODIA)と毎年交互に学術交流を推進しております。また欧州、アジアなどの流通事情を会員有志で視察を行っております。 
 これらの有意義な活動をさらに推進し、さらなる学会の発展に取り組んでゆきたいと思っております。しかし、以下のような課題もあり、それらにも果敢に挑んでゆく所存です。
 課題の一つとして理論研究の深化です。近年の流通経済、マーケティング、農業経済、食品流通に関する研究において理論的論争が必ずしも近年十分に行われているとは思えません。このことは学会の存在自体を危うくすることと危惧をしております。流通学会員の間で盛んな論争が生まれ、それが全国大会などのシンポや報告に反映されるような学会を目指したいと思っております。
 また、課題の二つ目は部会活動の充実であります。5つのブロックからなる部会活動は、大学院生など若手研究者を育てる場であり、さらには緊密な会員相互間の連携の場であります。これらは日本流通学会の基盤というべきものと位置付けたいと思っております。
 第三の課題としては学会活動の「情報化」です。これまで、学会としても取り組みをしてきましたが、社会の情報化の進展の速さに十分に呼応していると言えない現状があります。 
 以上のような課題に取り組み日本流通学会が学術研究を基礎により社会的な存在意義を発揮できるように努力したいと思っております。なにとぞ会員皆様ご協力をお願い申し上げます。

2017年11月25日
日 本 流 通 学 会
会長 江上 哲(日本大学経済学部)